親の政略結婚で領主の息子・クレストと結婚する事とされている貴族のリズ。
彼女は実は男性で、幼い頃よりメイドのニンフにかなわぬ恋心を寄せていた。
結婚式が行われる前に、彼はニンフを連れてこの屋敷を出ることを夢見ていたが、式は明日。
結婚が正式に公表されてしまっては、もう戻るのは難しい。
リズはこの絶望的な状況に対して精神を病んでいた。
そんな中、クレストから"願いを叶える妖精の伝説"を聞き、妖精を呼び寄せるまじないを実行する。
リズの願いはただ一つ。ニンフと屋敷を出て自由に暮らす事だった。
しかし、
実際に呼び寄せられたのは願いをかなえる妖精ではなく
生者の魂をくらう亡者だった…